先日あるHPで出会ったドキュメンタリー映画を観にいきました。
多田亜佐美監督の「ボクラの島を忘れない」と言う映画です。

瀬戸内海の人口450人ほどの小さな島のお話です。
島の保育所に通う6人の子供達が主人公です。
この保育所があと1年でなくなってしまう・・・その1年間の様子を追った
ドキュメンタリーです。
島のお年寄りと交流したり、海で遊んだり、大自然の中で地域に密着した
保育の様子は、青ヶ島と良く似ていました。
とても純朴な子供達の笑顔と保育士の姿が印象的でした。
新しい入園希望者の願いもかなわず、閉鎖が決定してしまった保育所。
行政の都合で、島の保育所から子供達の笑顔を奪うのは本当に残酷。
たった一人になってしまっても、残してほしかったですね。
でも同時に、これが島の現実であることも思い知らされました。
島はきれいなところ・・・だけでは済まない問題と課題が
たくさんあるんですよね。
ふと青ヶ島の保育園から子供の声が消えてしまったら・・・と
考えてしまいました。
青ヶ島でも一時の結婚ラッシュが終わり、そして出産が少しずつ
減ってきています。
数年先には、この島と同じような問題に直面する可能性が高いのです。
先月行われた学校公開(地域の人も参加できる授業参観)で「少子化」に
ついて発表した中学生が、「将来は青ヶ島に住んで子供を育てたい」と
言っていました。
島を離れてしまうことの方が圧倒的に多い今の現状の中で、
本当にうれしい言葉でしたね。
島で育った子供達は、やっぱり島が好きなんですよね。
心のどこかに、故郷の島を忘れない気持ちはあるのだと思います。
安心して戻ってくる事ができる島作り・・・必要なんですよね。